活動内容
毎年、イランから毒ガス被害者と映画関係者を広島へ招き、大久野島毒ガス資料館を訪問し、8月6日、広島平和記念式典に参列しています。また同時期に「広島イラン愛と平和の映画祭」を開催しています。世界で唯一の「毒ガス被害者が主役」の映画祭です。
モーストへの想い
NPO法人モースト 理事長 津谷静子
医師である夫のロシア医療視察がきっかけで海外医療支援を始め、1994年、ロシア語で「架け橋」を意味する「モーストの会」を立ち上げました。夫の父が広島平和記念公園にある「ジュノー記念碑」を刻字したこともあり、被爆後の広島に15トンの医薬品を運んだ赤十字国際委員会のスイス人医師マルセル・ジュノーが、広島の恩人であることを耳にして過ごしてきました。ジュノー博士の人種、国境、宗教を超えた「人類愛」や「勇気」を尊び、その遺志を受け継ぎ活動を行っています。また2004年、「広島世界平和ミッション」のメンバーとしてイランを訪れ、化学兵器被害者から「ヒロシマのことは世界が知っているが、化学兵器被害者のことは誰も知らない。ヒロシマから世界に発信してほしい」と切望され、知ってもらうことがどんなに人が生きていく糧になるのかに気づきました。幾度もの支援の挫折から学んだ「心の薬を運び、人を幸せにすること」、これが大切な使命と思い支援をしています。